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電子書籍元年

 iPodで音楽業界に引き続き、今年は出版業界に黒船がやってきました。日本企業は今までの既得権益とコンテンツ不足から遅れをとっていましたが、年末から続々と参戦するようです。

 電子書籍を楽しめるシャープの多機能端末「ガラパゴス」と、ソニー電子書籍用端末「リーダー」が10日、同時に発売された。先行する米アップルのiPad(アイパッド)も含め、急成長する可能性もある電子書籍市場。家電エコポイント制度の縮小による駆け込み購入が終わり、兵庫県内の家電量販店は「クリスマスや年末商戦の起爆剤に」と期待を膨らませる。

 リーダーは読書専用型で、白黒画面だが目が疲れにくいとされ、一度の充電で約2週間の利用が可能という。ガラパゴスは、当初は電子書籍だけだが来春からゲームや音楽の配信も始まる予定。決まった時間に新聞や雑誌が届く定期配信サービスがあるのも特徴だ。

 県内で家電量販店「ミドリ」34店舗を展開するエディオン大阪市)はガラパゴスの予約を受け付け、リーダーを複数の店で店頭販売。「本格化する市場なので期待は大きい。配信される本や雑誌が充実すれば、さらに魅力が高まる」とみる。

 省エネ家電を買うと商品券などに交換できる家電エコポイント制度は、今月からポイントがほぼ半減。家電量販店では、10月上旬以降続いた駆け込み購入も終息した。

 神戸ハーバーランドソフマップ神戸店は「エコポイントの半減で“特需”は終わったが、クリスマスプレゼントや忘年会の景品にもぴったり。年末商戦の起爆剤として期待したい」。店内では、ガラパゴスとリーダーを並べて展示し、「話題の電子書籍徹底比較」と書かれたパネルを掲げてPRしている。一方、既存の書店側は冷静な受け止めだ。海文堂書店神戸市中央区)の福岡宏泰店長は「電子書籍の作品が充実するまでに2、3年はかかる。今まで通り、顧客に満足してもらえる品ぞろえを維持する」。ジュンク堂書店三宮店の人見泰司副店長は「今後、拡大する分野。将来的には店頭でも書籍データを販売するようになるだろう」と話していた。

 今、電子書籍が読める端末には二種類あり、汎用性があるタブレットPCのような形式がiPadとシャープのガラパゴスで、電子書籍専用端末に特化したのがソニーのリーダーとアマゾンのキンドルです。

 タブレットPC形式は、その単体で書店に行って本をダウンロードできますが、ソニーの場合はそれができません。PC経由で電子書店で本をかい、それを端末に落とすという事になります。その分、安く、また端末自体も軽いという事になります。それぞれに短所と長所がある訳ですが、果たして、どうなっていくのか注目です。

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