同調効果
ソロモン・アッシュはユダヤ系ポーランド人で心理学者です。 ワルシャワに生まれましたが、1920年にポーランドからアメリカ合衆国へ亡命しました。
1953年、ある心理実験をしました。「同調効果」の実験です。
紙に長短の2本の線を書いてどちらが長いですかと聞く。10人の内、最初の9人はサクラで短いほうを長いと言わせる。被験者は最後のひとりなのだが、8割の被験者はサクラに同調し明らかに短いほうを長いと答えてしまう。周囲と違う行動を人間は恐れるのであるというものです。
所謂、群衆心理ですね。しかし、ここにたった一人でも短い方でなく長い方を長いと正しい事を言わせると被験者は正しい答えをいったそうです。
近年でもマスコミや国民が圧倒的に支持した郵政民営化、あれは一体何だったのかというものでした。同胞に刺客を放ち、その結果、小泉さんの宣言通り自民党がぶっ壊れて政権交代。次の民主党を当初は国民は支持していたわけですが、最早自民党より酷いという事は誰もが知っています。
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹さんは、旅人という著省の中で「新しい真理の発見のときは、つねに少数派である。 それが正しければ多数派になる」といっていますが、少数派でも声をだすことで、それを受けた人への波及効果を信じたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ziU808WDsQU&feature=g-vrec