スコットランド
日本では"イギリス"と呼んでいますが、正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国。複数の国の連合国家なんですね。
イギリスの一部であるスコットランドは民族はケルト系で宗教は長老派教会やカトリックが多く、アングロサクソン系で英国国教会のイングランドとは文化的に違います。スコットランドは1707年にイングランドと合同しました。
今日、スコットランドの分離独立の是非を問う歴史的国民投票が行われ、もし独立ともなれば一大事と大きく注目を集めました。結果は僅差で独立反対派の票が上回り、独立はしない事になりました。
日本人には寝耳に水ですが、1990年代にイギリスが地方分権を進めたことが背景にあって、1999年にブレア政権がスコットランドに地方議会の設立(復活)を認め、過半数を占めているスコットランド国民党が独立に向けて突き進み、さらにイギリス政府が12年に住民投票を認めたことが今回のきっかけとなったそうです。
最大の独立を目指す理由としては油田利権で北海油田から徴収される税収はおよそ8200億円。1人当たりの所得が年1000ポンド(約17万円)増えるという訳ですが、本当にイギリスなしでやっていけるのか国民も心配だったという事でしょうか。